はじめに。
こんにちは!!マサです。前回の記事(わかりやすいnClothの使い方)ではnClothの基本的な使い方を紹介させて頂きました。しかし実際にnClothを使ってみた時に厚みがうまくつけられないっていう経験をした方も多いのではないかと思います。そこで今回はその方法をまとめてみました!!
だれもが1度陥る罠
僕もnClothを触り始めた頃最初にやってしまったのですが、単純に布のシミュレーションが終わった後のオブジェクトをExtrude(押し出し)すればいいのではないかと思いますよね(その発想が僕だけでない事を祈ります。汗)
そしてそれを試してみると。。。
うまくいきません。nClothでシミュレーションしたオブジェクトはポリゴン数が多い上に1つ1つのフェイスが様々な方向を向いているためExtrudeがうまくいかないんですね。。。笑 シミュレーション結果や元のモデルの形状によってはExtrudeを適用後にwを押して単一の方向に押し出す事でうまくいく事もありますが、そうならない事が多いです。そこで確実にうまくいく方法を実践していきます。
1.基本形状の作成とnClothの適用
まずは前回の記事で紹介させていただいた通り、基本形状を作り一通りnClothの設定を行います。まだ見ていない方はわかりやすいnClothの使い方をご覧ください。今回はすごくシンプルな平面と細長いシリンダーです。布の滑らかな形状を再現できるようにある程度細分化しておきます。
2.全く同じ形状で厚みのあるモデルを作る
次に上記で作成した布の部分(平面)をDuplicateし、Extrude(押し出し)で厚みをつけます。その後シミュレーションに進む前に忘れずにUV展開をしましょう。この段階でUV展開をしないとシミュレーション後に綺麗に展開するのは難しいです。そしてこの時、モデルは同じ形(厚み以外同じ形)である必要があります。細分化の具合は違っても大丈夫です。下記が厚みをつけたオブジェクトのキャプチャ画像です。
3.DeformのWrap機能を使ってシミュレーション結果をコピーする
厚みのあるオブジェクトを作ったらあとは元の平面のモデルのシミュレーション結果を厚みのあるオブジェクトにコピーするだけです。
その方法はまず先に厚みのあるオブジェクトを選択し、次に元の平面のモデルを選択(2つ選択している状態)、その後AnimationにあるDeform→Wrapを選択します。
そして画面下部のタイムラインで再生を押していつも通り、nClothのシミュレーションをしてみると、なんと!!!厚みのあるオブジェクトに動きがつきました!!!好きな形状でDelete historyをする事で通常のシミュレーションと同じ様に形状を固定する事ができます。
僕がこのtipsを知った時はこんなに簡単に厚みをつけられるなんて、もっと早く知りたかった、、、という感じでした。これで今後は安心してnClothに厚みをつける事ができますね!!
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アニメ面白ネタまとめ記事もありますので、仕事で疲れた時は楽しんでみてください!!笑