こんにちはマサ@annoonblogです!!4部に分けてご紹介させて頂いているランプのテクスチャリング作例ですが、今回は第2回目です。前の記事(Substance Painterの使い方:前編)ではモデル作成後のネーミングや、カラーIDの適用、綺麗に各マップをベイクする方法等テクスチャリングをスムーズに高クオリティに進める為のフローをステップ毎にご紹介させていただきました。
今回はペイントに関するtipsを中心にまとめます!!!この記事をまとめる為に実際の作業を含め地味に二週間ほどかかっているので、少しでも多くの人にプラスな内容となる事を祈るばかりです(笑)
それでは今回もいってみましょう!!!
・alphaを使って作った凹凸にエッジの汚れを加える方法
C→カラーチャンネル表示
1.プロジェクションを利用したペイント
前回はカラーIDやPolygon Fillを利用して参考画像の質感に近いスマートマテリアルを各パーツに適用するというステップまで進みました。
そこで今回はディティールを追加する為にメインのメーターの文字版の部分のペイントを行いたいと思います。まずは参考画像を元にPhotoshopを使ってプロジェクション用の画像を作成しました。これらの画像を直接モデルにペイントしていきます。
まずはプロジェクション用に新規レイヤーを作成し、上記Photoshopで作成した画像をSubstance Painterに読み込みます(今回はtextureとして読み込みました)。そして左側のプロジェクション用ツールを選択した状態で新規レイヤーのBase Colorの部分にドラッグします。
これで準備は整ったのであとは回転やサイズを調整して塗るだけです。UV表示にした方が塗りやすい事が多いです。
2.凹凸のある文字を表現する
次に金属の表面に凹凸のある文字を刻みたいと思います。まずは先ほどと同じようにPhotoshopで作成した画像を読み込みます(このステップではalphaとして読み込みました)。このalphaとして読み込んだ画像の白い部分が凹凸になります。新たに新規レイヤーを作りMATERIALのheightの数値を少し高く調整して、他のcolorやrough等は全てオフにします。
これで準備は完了です!!凹凸を表現したい箇所にペイントします。凹凸を均等に綺麗に出したい場合はペンプレッシャーの機能をオフにするといいかもしれません。
なんとワンクリックで金属に凹凸のある文字が刻まれました!!ブラボーです!!!笑
しかしここでさらにワンランク上のクオリティーを目指すtipsを紹介します。わかりやすくする為に金属を黒っぽい色に変更してみたのですが、alphaで文字の凹凸を表現した部分には周りの金色のエッジの質感が無く、周りの質感と馴染んでいるように見えません。そこで同じように文字の凹凸部分にも金属の剥がれた質感を追加してみたいと思います。
まず重要なのは金色の金属を表現しているエッジ部分のマスクを持ったレイヤーの下に、今回の凹凸の文字のレイヤーを持ってくる事です。これをしないと今から紹介する方法が機能しないので注意してください。
そして凹凸の文字のレイヤーを選択した状態で右クリックしてAdd anchor pointをクリックします。
次にMask editorを選択してMicro Heightをクリックして先ほど作ったAnchor pointを選択します。
そして最後にMicro HeightをTrueに変更すると、なんと凹凸の文字の周辺にも金属が剥がれた質感が再現できました!!これはかなりクオリティーがあがりましたね!!テンションも上がります!!笑 ちなみにCurvature Intensityの項目で金属が剥がれた部分をどの程度広くするか調整することができます。
ここまでの工程でだいぶクオリティーが上がってきましたね!!特に凹凸の部分にも質感を足せるというのはかなりの武器になるので、僕もよく使っています。次回はガラスの質感等を整えるtipsをご紹介させて頂くので是非読んでみてくださいね!!
今後も役立つ情報を発信していくのでTwitterフォロー是非よろしくお願いします!!!
次の記事:Substance Painterの使い方 ガラスの質感編
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アニメ面白ネタまとめ記事もありますので、仕事で疲れた時は楽しんでみてください!!笑