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はじめに。
こんにちはマサです。僕が海外就職を意識し始めた時にまず最初に対峙したのはどの国を選ぶべきか、という問題でした。治安が良いか悪いかとか、年間を通しての天候はどうなのか等一般的な情報はなんとなく得られても、生活に関するもっと具体的な情報であったり、実際の職場の雰囲気であったり、将来の自分が理想としている様な生活をどこの国であれば実現できるのか判断するのはなかなか難しいですよね。そこで今回は僕がどうしてカナダを選んだのか、そして3年間現地で暮らしてみての感想や現地の雰囲気をご紹介させて頂きます。
1.僕が国を選ぶ際に優先した基準その1-目標とするものがそこにあるか-
当時僕が持っていた目標は『グローバルな環境でも活躍できる人材になる事』そして『ハリウッド映画に携わる事』でした。そこで僕はまず、ハリウッド映画のCGの制作を行っている様な大手の会社がどの国に多いのかを調べました。鍋潤太郎さんの海外で働くアーテイストに関するセミナーに参加したり、その他関連する本を読んだりして色々と学んだのですが、その結果アメリカやイギリス、オーストラリアやシンガポール、ニュージーランド等がハリウッド映画に携わる為に良い環境なのではないかと感じました。そしてその中でも特にカナダには多数の有名CGスタジオがある事を知りました。これは近年カナダのいくつかの州がハリウッドのテレビや映画産業に対する補助金制度を実施した結果なのですが、ソニーイメージピクチャーズが本社をバンクーバーに移したり、多数の大手スタジオがカナダに参入してきているという現実に繋がっていると。。。そこで僕は今カナダに行けば就職できるチャンスも多いのではないかと思い、それが国選びのひとつの大きな理由になりました。
現地での生活が3年となった今でも、この様に実現したい目標をひとつの軸に渡航先を決めるのはとても良い方法だったと感じています。そして事前に自分が就職を目指す産業の現状を知る事も海外就職に向けてのとても大きなアドバンテージとなるかもしれません。
カナダにある大手スタジオについてはこちらの記事にまとめてあるのでぜひ読んでみてくださいね。
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【海外で働く】こんなにあるの!?カナダにある有名VFXスタジオ(CGスタジオ)まとめ
2.僕が国を選ぶ際に優先した基準その2-ワーキングホリデーが利用できるか
海外での就職を目指すにあたり色々と下調べする中で、どの国に行ってもビザの問題が付いて回るという事はなんとなく理解したつもりでいたのですが、実際体験してみるとそれがいかに大きな問題であるかがわかりました。とにかく面接でもなんでも、ワークパーミットはありますかと聞かれるんです。そもそも募集資格がワークパーミット所持者のみという場合も多いです。働くためのビザがないと就職できる可能性が断然低くなります。
そこで重要なのが、その国でワーキングホリデービザが使えるかどうかです。カナダの場合18歳以上30歳未満の方が対象であり、1年間幅広い仕事への従事ができる夢の様なビザです。海外での就職活動ははその国での実務経験が無い初回が最難関なので、まずはワーキングホリデーを使って1年間現地で働き、その後現地の企業にワークパーミットをサポートしてもらう為の足がかりにするという使い方はとても有効だと思います。国によってルールが違うので事前に入念に調べる事をオススメします。
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【海外で働く】知らないと人生が大きく変わってしまう!?ワーホリについての情報と経験をまとめました。
3.僕が国を選ぶ際に優先した基準その3-質の高いスキルを学べる環境があるか
僕は日本で映像編集者として7年間の就労経験がありましたが、映画業界には携わった事がなく、海外就職を目指すにあたりCGに関してもっと学ぶ必要があると感じました。そこで就活前に1年間高いレベルで学べる学校に通いたいと考えていたのですが、その点に関してもカナダはとても適していました。カナダには卒業生が多数ハリウッド映画に携わっている様な有名なCGの学校がたくさんあり(Vancouver film schoolやthink tank、lostboys等が特に有名です)、僕が通っていたVancouver Institute of Media Artsもとても有意義なクラスがたくさんありました。特に大きかったのは講義してくれる先生の中に実際にハリウッド映画を制作しているスタジオに現役で働いている方が何人もいた事です。目指すべき産業で働いている方から直接講義を受けられるなんてこれ以上良い環境は無いですよね!!また、学校はバンクーバーのダウンタウンにあったのですが、その周辺には徒歩圏内に大手のCGスタジオも多数あり学校での勉強から就職活動に移行しやすいというメリットもありました。
4.その他、国の選定時に考えた事・考えなかった事
上記の基準以外にも治安や物価は最低限調べましたが、実は食べ物や生活の詳細についてはあまり調べませんでした(笑) 何故かというと日本と違う文化を楽しんでみたいという気持ちがあったからです。僕の場合は明確な目標があったのでそれを第一優先に考えたという事実もあるのですが、変化に対して過剰に構えすぎるのもよく無いかなと。。。実際目標に向かう為の行動には全力を注ごうと考えていましたが、それ以外の部分に関しては良い意味でなる様になるだろうという心構えでした(笑)
このあたりは人それぞれだと思いますが、僕は『目標に近づく為のアプローチ』という部分にはとても慎重に時間をかけて、『現地の食や住環境』はなるようになるという感じでオン・オフを分けて計画を立てました。現地の生活に慣れるまでにはやはりそれなりの時間がかかりますが、異文化で試行錯誤する事は大変でもあり、楽しくもありますよ!!笑
最後に。
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