このページの目次
1.はじめに。
2.カナダに渡った際の僕のTOEICのスコアは805点でした。
日本で働いていた当時、映画制作の業界で海外就職を実現したかった僕は、まずカナダの専門学校に通う事にしました。しかしその学校に入学する為に必要なTOEICの最低スコアが700点。初めてTOEICの模試をした時の推定スコアはなんと425-490点。その結果には愕然とし本当に留学できるのかと不安な気持ちになりましたが、そこからひたすら勉強と受験を繰り返し、4回目の受験でなんとか805点に到達する事が出来ました。
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3.現地でのコミュニケーションはうまくいったか。
さて、目標としていたCGの学校に入学できる事になった僕ですが、実際カナダでの英語のコミュニケーションはどうだったでしょうか。結論から言うと現地でCGの学校に入学した際の僕は、クラスメイトや先生とコミュニケーションを取るのがとても難しかったです。TOEICで805点を獲った事で少し英語に対して自信をつけ始めていた僕にとってはまさに『嘘でしょ!?』と言いたくなるような衝撃でした。クラスメイトが少し込み入った話をすれば理解するのが難しく、授業の内容に関しても先生が話している事がわからないという事が何度もあったのです。
皆さんを不安にさせたい訳ではないですが、これは事実です。僕の場合は語学学校に通った経験はなく、英語はほぼ独学で日本にいた際に数ヶ月NOVAに通ったという形でしたが、特にアウトプット(スピーキング)の能力が明らかに足りていなかったように思います。そして現地の学校で1年間CGを学びながら英語の独学も続けました。当時は現地のピザ屋さんやサンドイッチ屋さん等で自分の好みを注文するのも毎回うまく伝わるかわからないもやもやを抱えていました。
4.初めての海外就職でコミュニケーションはどの程度とれたか。
実感としては基本的な事はなんとか聞き取れるが、複数人の同僚がぺらぺらと話し始めると取り残されるという感じです。そしてミーティング等に関しては上司の言っている事が結構な頻度で聞き取れない、指示も完全には理解できていないという形でした。学校ならまだしも、仕事となるとこれはかなりのフラストレーションに繋がります。自分に与えられたタスクの内容が完全にクリアになっていない状態というのは想像以上にストレスになりますし、作業効率も良くありません。
日本にいた頃の僕は海外で生活すれば勝手に英語力もあがって1年もすればぺらぺらになるだろうとなんの根拠もなく考えていました。しかしそんな事はありません。自分の知らない単語や文法はいくら英語環境で生活していようとも勉強しないと身につかないのです。
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5.それからさらに2年経ち、カナダでの生活を始めて3年となった今。
※追記、9/24に受験したIELTSのスコアはOverall 6.5でした。
・仕事上基本的な指示の内容は理解できるが、込み入った内容はしばしば聞き取れない事がある。
・ネイティブの友人グループとの会話は聞き取れない事がしばしばある。
6.海外で働くなら、TOEICスコア最低850点を目指そう。
また、職種やどの様な環境で英語を勉強して来たかという部分によっても結果はかなり違うものになると思います。例えば1年の留学経験があるTOEICスコア800点の方と僕の様に日本で独学で勉強したTOEICスコア800点の方では圧倒的に前者の方の方がコミュニケーションがスムーズにいくと思います。と言う事で僕の出した結論はあくまで参考になりますが、これが僕が実際に経験に基づいて感じている海外で働く為に必要な英語力になります。
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